メアリー・ブレア作品展で、女の創造性を学ぶ。

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メアリー・ブレア作品展で、ひとりの女性の生き方に触れる。


ディズニーで活躍し、“ウォルト・ディズニーが信じたひとりの女性”として知られる、女性アーティスト「メアリー・ブレア」が今年、生誕100周年を迎えた。
それを記念して、日本全国で「メアリー・ブレア 人生の選択、母のしごと。」が開催されている。

――ディズニーが信じたひとりの女性“メアリー・ブレア”

メアリー・ブレアは1950年代、「シンデレラ」や「ふしぎの国のアリス」、「ピーター・パン」のコンセプト・アートを手掛けるなど数々の名作に携わり功績を残した女性アーティストだ。
その後フリーランスのデザイナーとなって「わたしはとべる(I CAN FLY)」の挿絵や、今もディズニーランドで親しまれているアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」のデザインを担当し、多方面で輝かしい経歴を築きあげてきた。
彼女から生み出される、色彩が豊かなかわいらしいキャラクターたちは、世界中の子供から女性まで、今もなお愛され続けている。

――アーティストとして、妻として、母としての“しごと”

メアリー・ブレアが世界中に愛される理由は、才能やセンスだけではない。
当時、働く女性には厳しい時代だったにも関わらず、メアリーは時に東海岸から西海岸へと飛び回り、責任ある仕事をこなしていた。そのような状況にありながら、彼女は常にやさしい母としての眼差しを忘れていなかった。
そんな彼女の“女性としての生き方”もまた注目されているのである。

メアリーの創造性は、家族との時間、子供たちへの愛情によって、より豊かになっていったのである。
アーティストとして、妻として、そして母としての“しごと”をこなしたメアリー・ブレア。生誕100年を 迎える本年、時を経た現代でも彼女の作品は多くのアーティストにインスピレーションを与え続けている。

――彼女の“女性としての生き方”に焦点を当てた展示会

そしてこの春、「メアリー・ブレア 人生の選択、母のしごと。」が、銀座三越より順次全国で開催される。この展覧会では、スタジオジブリが所蔵する作品を中心に、母として生きたメアリー自身に焦点を当て、ひとりの女性の子供たちに対する想い、そして愛情に触れることができる内容となっている。
さらに、会場出口には、マグカップやポストカード、Tシャツなどのオリジナルグッズを販売するデザインストアも展開。

このゴールデンウィークは、ひとりのアーティストとして、また妻として、母として時代を生きた、ひとりの女性の作品に触れてみては?


profile

メアリー・ブレア(1911 年~1978 年)
YY_04_04_02米国オクラホマ州生まれ。1933 年、シュイナード美術学校を卒業後、ファインアートの水彩画家として活動を始め、数々のアニメーション・スタジオを経た後、1939 年ディズニー・スタジオに参加。「シンデレラ」「ふしぎの国のアリス」「ピーター・パン」で素晴らしい色彩感覚をいかした作品を生み、ディズニー・スタジオの中で責任ある 仕事を任された最初の女性となった。当時は女性の地位が低く、重要な立場に進出し働くには厳しい時代にありながら多くの仕事をこなし、尊敬を集めた。ディズニーを辞めた後フリーとなり、絵本の挿絵、商品パッケージ、広告の仕事をこなす。1964 年にはウォルトから依頼を受けてデザインを手掛けた「イッツ・ア・スモールワールド」がニューヨーク世界博覧会で公開された。

information

「メアリー・ブレア 人生の選択、母のしごと。」 銀座三越
会期:2011年4月28日(木)~2011年5月9日(月)
入場時間: 10時~19時半(20時閉場)
※最終日は16時半まで(17時時閉場)
会場:銀座三越8 階催物会場
料金: 500円(税込) 中学生以下無料
http://www.maryblair.jp/