青華こばやし
2009/9/7
セイカコバヤシ
青華こばやし
旬魚ならではの美味が花開く皿に、若き店主の矜持と熱意を汲み取る
確かな手仕事に裏打ちされた季節の魚料理を軸に、昼夜ともおまかせのコースを組み立てるのは、店主の小林雄二氏。 銀座や四谷の名店を経て、2009年2月に満を持して独立。 18歳の頃からコツコツと収集してきたという器は相当なもので、執心する須田青菁をはじめ坪島土平、清水六兵衛と名だたる作家の器に料理を盛り込む。 「食材と器は一度素晴らしさを知ったら格を落とせない」と、小林氏。 その姿勢は、魚の目利きにも通じている。
築地で選ぶは、季節の天然魚。 高級店に勝るとも劣らない上物を使うのも、本物を知る矜持と「お客様の喜ぶ顔が見たい」一心からにほかならない。 孤軍奮闘する若き料理人。 矜持と熱意を受け止めたい。