官能の京菓子

春の薫りがかすかに漂う宵の頃。
昼間の喧騒を記憶からキレイに拭い去る方法がある。
それは、「舌」。
舌先から、淡い甘さ、艶かしい食感が体中を駆け巡るとき、
心は悦びでさざ波立ち、眠たげな五感は一斉に覚醒する。
美味なる京菓子たちには、そんな力が、実はある。

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