検査後、乳がんの第二期と言われました。

妊娠は可能なのでしょうか?

検査後、乳がんの第二期と言われました。

検査後、乳がんの第二期と言われました。 正直、怖いことばかり考えてしまいますが、前を向いていこうと思っています。 次は、乳房を温存できるのか否かを次の診察の際に決めるとのこと、心配です。 そして、手術後は妊娠をすることはできるのでしょうか?
(32歳 幸代)

主治医とよく相談して。

乳がんの治療の基本は手術ですが、切り取る範囲は病気の広がり具合によって異なります。 乳房温存にこだわり過ぎて中途半端な手術になっては意味がありません。 最近は、あまり広い範囲を取るよりも、最低限の範囲を切除して術後に放射線治療や抗がん剤やホルモン剤による治療を行うようになってきていますが、手術の範囲については主治医とよく相談してみてくださいね。

術後にホルモン治療を行った場合、治療中は「閉経」と同じ状態になります。 つまり、ホルモン治療中は妊娠は目指せません。 治療がすべて終わって、乳がんの再発の兆候もなければ、妊娠を目指すことはできますよ。 ただ、妊娠中は多量に女性ホルモンが出ますので、ホルモンに反応するタイプの乳がんは妊娠そのものが再発のリスクになることがあります。 妊娠しても大丈夫かどうかは、乳がん治療の担当医にしっかり確認して、必ず「OK!」という太鼓判をもらってから妊娠するようにしましょうね。

術後に抗がん剤による治療を行った場合、抗がん剤の種類や量によっては卵巣の機能が悪くなることがあります。 抗がん剤によって、卵の元になる細胞までダメージを受けてしまうんですね。 抗がん剤治療後に、排卵がうまくいかなくなることもあります。 抗がん剤治療を始める前に卵巣から卵子をとってきておいて、受精卵の状態で凍結すれば、万が一卵巣がうまく働かなくなっても妊娠を目指せますが、卵巣から卵をとるには卵巣を刺激する必要があります。 それらの治療が乳がんの治療を邪魔してしまう場合は、乳がんの治療を優先した方がいいでしょう。

なおみ先生のプチ★アドバイス

☆家族に乳がんや卵巣がんの人がいるけれど乳がん検診を受けたことがない
→乳がんになりやすい家系の可能性あり。 年に1回は必ずちゃんとした乳がん検診を受けよう。

☆40歳になったからそろそろと思いつつまだ乳がん検診を受けていない
→乳がんになりやすいのが40~50歳の閉経前後。 すぐに乳がん検診を受けよう。

☆乳がん検診は受けたけれど医師の触診だけだった
→触診だけでは不十分! マンモグラフィーと超音波の併用検診がお勧めです。

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須藤 なおみ  Naomi Suto

「全ての女性に美と健康を!」をコンセプトに現場で診療にあたる産婦人科医。
ダンスとミュージカルで20年以上の舞台歴を誇るかたわら、女性医療の先駆者に弟子入りして最先端の性差医療を学ぶ。 現在、都内の総合病院産婦人科に勤務。
2004年に開設したブログ「Dr.半熟卵のつぶやき」が100万アクセスを越える人気サイトとなり、書籍化。 幸せな恋愛のスペシャルサポーターとして、携帯・PCサイト「Dr.なおみのラブ&バディカフェ」でセーファーセックスを広め中。 日々の診療以外でも、女性のヘルスケアを支えている。

ブログ:Dr.半熟卵のつぶやき http://plaza.rakuten.co.jp/hannjyuku/
サイト:Dr.なおみのラブ&バディカフェ http://www.love-body-cafe.jp/
ケータイ小説「産科病棟24時」:http://gocco.jp/b/gyne24

須藤なおみ